6月 21, 2017

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このビデオでは、SPM2およびSPM3インテリジェント・パワーモジュールを紹介します。このモジュールを使用することで、より小型で、より高い信頼性をもつ、より効率の高い、産業機器アプリケーション向けモータドライブ・ソリューションを実現できます。

ビデオの音声の全スクリプトを以下に示します。

こんにちは。私はオン・セミコンダクターのパワーモジュール担当技術スタッフのジョン・ハーパーです。当社のSPM2とSPM3インテリジェント・パワーモジュールは、産機用モータドライブで使用されています。現在、この製品ファミリを拡張し、最大10kWまでカバーしています。

両ファミリも600Vと1200Vのバージョンが用意されています。一般的に、単相AC入力モータは600Vモジュールを使用します。三相AC入力モータドライブは、1200Vモジュールが必要です。このモジュールに内蔵されているものは、ゲートドライバを使用したインバータ・パワーステージ、温度感知装置、ブートストラップ・ダイオード、6個のIGBT です。保護機能として、短絡保護、ソフトターンオフ保護、低電圧誤動作防止機能(UVLO)が含まれています。これらの機能により、あらゆる故障条件で、モータドライブの信頼性の高い動作が確保されます。

当社の新しいField Stop 3 のIGBTを使用すると、この製品ファミリのパワー能力が向上します。現在SPM3 では、50A/600V または20A/1200V のIGBTを使用でき、単相および三相入力のACドライブで最大5kWのパワーレベルを実現します。35A/1200V SPM2は、最大7.5kWまで対応しており、現在(2017年4月時点)、最大10kWのパワーレベルを実現する50A SPM2のサンプル品を出荷しています。

このエポキシ充填モジュールは、リードフレームとDBC基板が統合されており、ジェル充填モジュールと比較して、パワーサイクルが3倍、熱サイクルが10倍優れています。50A SPM3 モジュールは、窒化アルミニウム基板を使用しています。これは、他のモジュールで使用されている酸化アルミニウム基板と比較して、熱抵抗が1/3 低いものです。これにより、パワーサイクル中の温度変化と最大ジャンクション温度が抑えられ、信頼性が向上します。

お客様の設計をサポートするツールも用意しています。SPM2とSPM3の評価ボードを使用することにより、モジュールを迅速に、容易にテストできます。これがSPM3評価ボードです。600Vと1200Vのバージョンが用意されています。

当社のPower Supply Web Designer のモーションコントロール・デザインツールを使用して、電力定格、スイッチング周波数、熱設計の制約に応じた、適切なモジュールを素早く選択できます。

SPM2 とSPM3 のアプリケーションノートでは、推奨するレイアウトやデバイス実装などを説明しています。

これらのモジュールを使用して、より小型で、信頼性の高い、高効率なモータドライブを設計できます。これらのモジュールは、産機用ドライブ、ファン、ポンプ、コンプレッサ、その他のモータドライブで使用されています。