2月 20, 2019

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IoT(モノのインターネット)は、短期的なブームに終わる兆しは一切ありません。新しいアプリケーションが現れるごとに、多くのエンドポイントがインターネットに接続されています。これは、RFスペクトルの大部分にわたって動作する、さまざまな無線技術の急増により明らかです。

幅広いIoTエンドポイントの存在により、エンジニアは、試運転とサービスの面で大きな問題に直面しています。エンドポイントは、修理可能でなければならず、低コストのインフラが望ましく、それがライセンス無料の無線ソリューションの採用につながっています。このようなエンドポイントは、必ずしも物理的または電子的にアクセス可能であるとは限らないため、これが解決すべきもう1つの問題をもたらしています。

オン・セミコンダクターのRF EEPROMであるN24RFシリーズを使用することにより、電源が落ちた場合や完全に取り外された場合でも、運用データを保管して、サービスエンジニアに通知できるIoT エンドポイントを設計できます。

 


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N24RFシリーズのRF EEPROMは、4 kb、16 kb、または64 kbシリアルEEPROM と、ISO 15693 / ISO 18000-3モード1規格に準拠したRF/NFCトランシーバーを集積しています。200万回のプログラム/消去サイクルをサポートしており、200年間データを保管でき、-40℃~105℃の温度範囲で動作できます。このデバイスは、パッシブ型RFIDを使用しています。つまり、すべての電力は、外部コイルアンテナを装着しているときにRF場から引き出すことができます。このデバイスは、13.56 MHzの搬送周波数で動作する高周波(HF)RFIDとして分類され、RFIDリーダーを用いて、低速(1.65 Kbit/秒)および高速(26.48 Kbit/秒)で通信でき、またFast Commands用の速度は最大53 Kbit/秒です。他の場合とは異なり、パッシブ型RFIDでは、これを1.5mの距離で実現できます。


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パッシブ型RFIDを使用することで、回路の他の部分が電源を喪失した場合や機能不良を起こしている場合でも、故障後に重要なデータログを修復するためのIoTエンドポイントを組み込むことができます。また、OTA(Over The Air)アップデートのサポートにより、エンドポイントの稼働中でもキャリブレーションや操作パラメータを更新できます。チップ間の通信は、I2Cバスを使用して実行されるため、ホストプロセッサは、通常の運用中にデバイスで読み書きすることができ、サービスを中断することなく、現場でキャリブレーションや操作パラメータを更新できます。

N24RFシリーズは、RTF(Reader Talks First)テクニックを使用しています。電磁場が存在するときにウェイクアップし、誘導結合により実行されます。IoTエンドポイントにアクセスできなくても、その範囲が拡張されているため、そのエンドポイントの直下でRFIDリーダーを使用して容易に統合できます。

RF EEPROMのN24RFシリーズを使用できるアプリケーション分野の例を下記に示します。


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N24RFシリーズのRF EEPROMの詳細に関しては、ビデオをご覧ください。