3月 26, 2018

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IoTは至るところにあります。それは素晴らしい機能ですが、いくつかの課題も存在します。各センシング素子は、電子部品と定義されるものです。そして、すべての電子部品が共通に持つ要件の一つが、動作するために電源を必要とすることです。

家庭やオフィスなど狭い場所に設置するとき、センサに電源を供給するのは、有線接続であっても、時々交換するコイン電池であっても、比較的簡単です。しかし、環境センサは工場やビルなど広いスペースに、広範囲かつ時には遠くに配置されるため、有線電源は全く効率的な使用方法ではありません。バッテリー交換は便利にはほど遠いことが多々あります。実は、機械の心臓部など、近くても手の届かないところに埋め込まれたセンサにも、同じ問題が当てはまります。

すでに数十億個のセンサが配置されていますが、その数は収束する兆候はなく、ただ増え続けています。では、どうやってこの問題に対処できるでしょうか?

オン・セミコンダクターのスマートパッシブセンサ™(SPS)は、ネットワークのエッジで、温度、気圧、湿度、近接などさまざまな数値のモニタリングを可能にする、バッテリー不要のワイヤレスセンサです。RFリーダー(例えば、オン・セミコンダクターのTagReader)から要求を受けると、SPSは測定用の信号からエネルギーを「収穫」し、そのあとセンサから、高速に、高い精度で読み取り結果を送信します。


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SPS技術と、新しく発表されたスマートパッシブセンサ開発キット(SPSDEVK1)を組み合わせることで、UHF SPSリーダーハブ、UHFアンテナ、温度センサ、電源装置、イーサネットケーブルを含む完結したセンサソリューションを提供します。また、SPSの読み取りと、タグのフル機能を利用可能にするソフトウェア、TagReaderも含まれ、総合的なシステムソリューションとなっています。

TagReaderのソフトウェアは、接続されたタグの種類を自動的に検出し、センサのデータを時間経過とともに視覚的に読み取ります。グラフィカルユーザインタフェース(GUI)を使用して、測定処理に関するすべてのシステムパラメーターを設定、必要に応じて再設定できます。この結果、SPSDEVK1と合わせて用いることで、初めての利用者でも素早く簡単にシステムを設定し、完全にワイヤレスでバッテリー不要の複数のIoTアプリケーションに対して、データを測定、収集、分析できます。

SPSDEVK1のようなソリューションを使えば、複数ベンダのIoTソリューションを利用する必要がなくなります。また、手の届かないような場所の、マルチセンサIoTアプリケーションを迅速に設定、および変更できるため、時間とコストを節約できます。

ビデオをご覧になり、スマートパッシブセンサ™ (SPS)テクノロジーの内容についてご確認ください。

詳細はスタートガイドをダウンロードしてください。