6月 04, 2018

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昨日のブログ「ワイドバンドギャップ(WBG)テクノロジにおける、オン・セミコンダクターの最新のイノベーション」では、オン・セミコンダクターが今週、PCIMヨーロッパで展示するWBGのエキサイティングな開発の全体像についてお話しました。WBGに加えて、要求の厳しい産業用アプリケーション向けに、高い効率と堅牢な物理的および電気的設計を組み合わせた、最新のパワーモジュールも展示します。(展示小間番号: ホール9、#342)

オン・セミコンダクターのブースで実施するパワーツールのデモでは、当社のパワーモジュールを使い、長いバッテリ寿命をサポートするコンパクトで高効率な設計の実現方法を紹介します。パワーモジュールは、100W〜100kWの電力定格を有する、パワーコンバージョンおよびモータコントロールのアプリケーションにおける重要なビルディングブロックです。ソーラーおよびUPSシステムは、パワーモジュールを使用して、ソーラーパネルおよびバッテリから供給される電圧を適切なDC電圧に昇圧します。この電圧は出力インバータ段を駆動し、必要なAC電圧を生成します。

I-type中性点クランプ・インバータ(NCP),T-type中性点クランプ・インバータ(TNCP)、スプリットT-type中性点クランプ・インバータなどの、3レベル・インバータ・トポロジは、より小型で安価な出力インダクタとコンデンサを使用できるため、システムサイズとコストを低減できます。

大電流のIGBTゲートドライバは、ソーラーインバータ、モータドライブ、無停電電源(UPS)、xEV充電器、PTCヒーター、パワートレイン・インバータ、その他の大電流スイッチングアプリケーションなどの、産業用および車載アプリケーションの主要部品です。このデバイスは、多くのコンポーネントの追加を不要にすることで、堅牢なパフォーマンス、信頼性の向上、コスト効率の高いソリューションを提供します。オン・セミコンダクターの新製品であるNCD570xシリーズのゲートドライバの展示では、有用な高い駆動電流、向上されたシステム効率、安全性を高めるために複数の保護機能を完全に統合する能力を紹介します。

当社の車載向けデバイスのポートフォリオは、パワースペクトルの低、中、高の全体にわたる多様なアプリケーションをサポートするためにラインアップが増え続けています。車内メディア・アプリケーション用のデバイスから、空調、そして内燃機関(ICE)からハイブリッド、さらに純粋な電気パワートレイン向けのハイパワー・ソリューションにいたるまで、オン・セミコンダクターは、数十年に亘り自動車技術の最も急速な発展をサポートおよび加速化するために、常に新しい製品を開発し続けています。その一例が新製品のASPM27 AEC認定済み三相インテリジェント・パワーモジュール(IPM)で、ハイブリッド車と電気自動車向けに、十分な機能を備えた高性能インバータ出力ステートを提供する、先進の車載スマートパワーモジュール(SPM)です。このモジュールは、ドライバ、IGBT、ダイオードを集積することで、HVACシステム向け車載用eコンプレッサ、電気式オイルポンプ・コントローラ、高電圧スーパーチャージャなどのアプリケーションで使用する、高い熱性能を備えた、より小型で信頼性の高いソリューションを実現します。

さらにご満足いただくために、オン・セミコンダクターのエキスパートが出展社フォーラムとE-Mobilityフォーラムの両方でプレゼンテーションを行い、またイベント期間を通してポスター発表を行います。PCIMでのオン・セミコンダクターの出展、複数の講演、ならびにポスターセッションに関しては、www.onsemi.jp/pcimをご覧ください。