5月 14, 2019

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競争が激しく変化が速い分野では、自動車メーカーとそのサプライヤは、ますます多くの新しい安全性と利便性を自動車に追加したいと考えています。しかし彼らは、ラグジュアリモデルからエコノミーモデルといった自社の製品範囲にわたり、迅速で、デザインインが容易で、最終的には費用対効果の高い方法で市場に投入するための、スケーラブルなソリューションを必要としています。

スケーラビリティは、自動車分野の多くのデバイスおよびテクノロジタイプ全体にわたって価値をもたらします。自動車に搭載されるカメラの数が増え、運転者不要の自動車という最終的な目標に向けた自動運転レベルの進行につれて、センサ、そしておそらく最も適切なイメージセンサは、プラットフォーム全体の共通点が車載設計エンジニアにとって大きな価値を持ち得る部分です。

オン・セミコンダクターのHayabusa™ファミリは、高度にスケーラブルな初の車載イメージセンサです。異なる解像度のデバイス全体で、同一の3.0 µmの裏面照射型(BSI)ピクセルアーキテクチャを採用しており、フロントビュー先進運転支援システムから、リアビューカメラ、サラウンドビュー、および自動駐車システムにいたるアプリケーションが、共通プラットフォームの特長の大きな利点を享受できます。

車載アプリケーションで使用されるイメージセンサに対する性能要件は、それらが動作しなければならない環境およびそれらが対処しなければならないシーンの状況の両方の点で厳しいものです。スペースおよび重量の制約、振動、ならびに極端な周囲温度は、車載アプリケーションに対する部品またはシステムのサプライヤには既によく知られており、最新のCMOSイメージセンサはこれらの要求に非常に適しています。

イメージセンサが対処しなければならないシーンには、明から暗へ、またはその逆への急速な変化があります。例えば、日中に道路トンネルに出入りするときです。Hayabusaファミリのピクセルアーキテクチャは、ダイナミックレンジ、あるいは単一フレームでキャプチャされるシーンコンテンツを増加させるスーパー露光技術を採用しています。これにより、プラットフォーム全体の共通機能として、高ダイナミックレンジ(HDR)出力と同時にLEDフリッカー軽減(LFM)も提供できるようになります。 LFMは、HDR出力のシーン詳細を維持しながら、人間の目では認識できないような光源からのちらつきの発生を軽減するために不可欠です。

Hayabusaファミリのようなイメージセンサは、LiDARやレーダーのような他のセンシング技術と組み合わせて使用され、安全で効果的なADASの実現、そして最終的には完全に自動運転を確実なものするでしょう。

アプリケーション全体で、かつ様々な車種の範囲でイメージセンシングソリューションを展開するというエンジニアリング設計の課題は、特に自動車市場で見られる独特な作業環境に加え、時間とコストの圧力に直面していることで、重大になる可能性があります。このため、高性能イメージセンサプラットフォーム全体の共通性とスケーラビリティは、自動車メーカーとそのシステムサプライヤにとって非常に歓迎されるのが現実です。

共通のピクセルアーキテクチャを採用したスケーラブルなHayabusaファミリは拡張され、3つの解像度を提供しています。3.1メガピクセル(MP)品は、独自の8:3ワイドアスペクト比で、広視野アプリケーション向けです。1.3MP品は、コンパクトな8mm x 7mmの車載認定済パッケージで、スペースの制約が厳しいメガピクセルベースのリアビューカメラ、サラウンドビューシステム、自動駐車システムに理想的です。また、既存の2.6 MP品は汎用性の高い高性能なデバイスです。