6月 17, 2020

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オン・セミコンダクターのCMOSイメージセンサ「ARX3A0」が、ビジョンシステムデザイン2020 イノベーターアワード(Vision System Design 2020 Innovators Awards)プログラムの中の「ブロンズイノベーションアワード(Bronze Innovation Award)」を受賞したことにより、今日のマシンビジョンで最高レベルであると認知されました。

2020 Innovators Awards onsemi
2020 Innovators Awards

 

このプログラムは、システムインテグレーター企業やエンドユーザー企業などのサードパーティの専門家で構成される審査員により評価された、マシンビジョンやイメージング業界で使用されているトップレベルの製品やソリューションを評価するものです。

オン・セミコンダクターの「ARX3A0」は、低電力の高性能 CMOSイメージで、急速に発展している拡張現実(Augmented Reality、AR)/仮想現実(Virtual Reality、VR)/複合現実(Mixed Reality、MR)デバイス向けに特別に設計された、革新的なテ機能を備えています。このデバイスは、ユーザーエクスペリエンスを向上し拡張させるために設計された画期的なテクノロジを提供します。

「ARX3A0」は、0.1インチの光学フォーマットと4mmの小型正方形のサイズで提供される、十分に小型の形状の最初の高性能な「グローバルシャッタのような」センサで、通常の視野を妨げることなく、ヘッドセットやメガネで一貫して使用できます。小型サイズと精度の組み合わせにより、最適なパフォーマンスとユーザーエクスペリエンス向上を実現する機器を設計できます。


ARX3A0 onsemi
ARX3A0

 

このセンサの高速性により、このような小型デバイスではこれまで不可能だったレベルのアイトラッキング精度が保証されます。これをオンボードのフレームバッファーと組み合わせることで、システムの消費電力を抑えながら優れたパフォーマンスを保証します。

「ARX3A0」は、AR / VR および MR市場向けに開発されましたが、その低電力、高性能、低コストは、他のアプリケーションにおいてもメリットになります。ロボットやドローンでは、衝突回避からエリアマッピングまですべてを管理するために、小さなセンサがますます必要になっています。小型の形状と低コストにより、これらのアプリケーションでより多くのセンサを搭載でき、より高い精度の動きが可能になります。さらに、内蔵の同期機能により、複数のARX3A0センサを使用し、同期して、各センサが画像を同時にキャプチャできます。

「ARX3A0」の代表的なアプリケーションとして、指紋リーダー、アイトラッカー、3Dカメラシステムを使用したセキュリティシステム、存在検知と識別機能を備えたスマートビルディング、およびオートメーションやAR / VRアプリケーションで使用される同時ローカリゼーションとマッピング(Simultaneous Localization and Mapping、SLAM)などの生体認証システムが挙げられます。 多くの一般的イメージングおよび IoT のイメージングのアプリケーションが、より自動化され、自律的になるにつれて、AI と組み合わせたマシンビジョンの使用が増加しています。 これにより、人間の視覚システムではなく機械用に最適化された新しいカテゴリのデジタルイメージセンサに対する需要が生まれています。バーコードスキャンのような他のマシンビジョンアプリケーションでは、低電力と小型サイズのメリットがあります。

 

「ビジョンシステムデザイン」の編集長ジョン・ルイス(John Lewis)は次のように述べています。「我々ビジョンシステムデザインのチームは、2020年のイノベーターアワードプログラムにおけるオン・セミコンダクターのスコアについて、彼らを祝福したいと思います。毎年、この公平で競争が激しくなるプログラムは、マシンビジョンの最も革新的な製品とシステムを祝福することを目的としています。オン・セミコンダクターの皆さんには、この受賞を大きな誇りにしていただきたいと思います」

今日の設計を強化および最適化するために使用できる、マシンビジョンおよびIoTアプリケーション向けのインテリジェントなイメージングソリューションの詳細はこちらをご覧ください。

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