1月 23, 2019

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コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)に参加するのはいつもエキサイティング— 未来を垣間見て、その年の最も新しくクールなコンシューマ市場向けの技術を見るチャンスです。1967年以来、CESはイノベーターと画期的な技術にとって発射台の役割を果たす、次世代のデジタル機器と技術が市場に紹介されるグローバルなステージです。現在は当たり前になっている多くの技術も、かつてはCESでコンセプトとしてその生命をスタートさせました。


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オン・セミコンダクターもCESに参加し、イノベーションを生み出すセンサ、電源管理デバイス、無線接続ソリューション、モータードライバや他の電子部品を展示しました。当社のブースでは、ロボティクス、人工知能(AI)、スマートホーム、エンターテインメント、ウェアラブル技術、エネルギー貯蔵、ビル/ファクトリー・オートメーション、電気自動車・自律自動車などの分野で進歩をサポートする、数多くの最新技術を実演しました。

イノベーションの歴史

過去51年の間、CESは画期的なものと奇妙なものの両方を相応の割合で紹介していますが、ビデオ・カセットレコーダ(1970)、ビデオカメラ(1981)、DVD(1996)など、主流になった多くの技術も初公開しています。ショーのフロアを歩き、世界で最も大きく強力なテクノロジ企業をはじめとするインベンター(発明家)とイノベーター(革新家)が、未来にあると考えるものを見るのは、面白い経験です。

これらのイノベーションのほとんどすべてが、コネクティビティ、センシング、電源管理、コンピューティングをサポートする、信頼できる高品質な電子機器に依存しています。オン・セミコンダクターは、世界をリードする半導体ベース・デバイスのサプライヤーの1社であり、製品、プラットフォーム、完結したシステムソリューションの専門性を擁しており、イノベーターが、スマートでネットワーク接続されたエネルギー効率の高い製品を創造し、それらを市場に早く投入するのを支援します。

オン・セミコンダクターの技術の展示

CESの当社ブースでは、幅広い利用分野で新世代の家電をサポートする20の最新技術を実演しました。最も人気のあるデモを以下に示します。

  • 車載イメージング向け低照度センサ先進運転支援システム(ADAS)や自律運転における進化し続ける自動車安全基準を満たすための、非常に高いダイナミックレンジと優れた低照度性能を持つ、オン・セミコンダクターの二つのイメージセンサを展示しました。当社のAR0820AT およびAR0220ATイメージセンサは、マシンビジョンのソリューション向けの多様性を最大限にする、140dB超のハイダイナミックレンジの先進BSIピクセルテクノロジーと先進コンテキストスイッチを特長とします。
  • オーディオ・エッジAI主要デバイス・インタフェースとしての音声と、ネットワーク・エッジでの組込インテリジェンスという二つの要件に対応するため、高度に統合され超低電力のオーディオプロセッサーLC823450を使用した、オーディオ・エッジAIソリューションのデモを実施しました。音声処理と音声認識機能を必要とするIoTエッジ・ノードに最適で、LC823450は照明制御、シャッタ操作、およびその他のスマートホームの用途など、ホームオートメーションのアプリケーションで使用できます。
  • ファクトリー・オートメーションとロボティクス小型で低電圧のロボットハンド向け、あるいは高電圧・高出力の工業用ポンプ向けのどちらのIIoT(産業用モノのインターネット)設計でも、オン・セミコンダクターは堅牢なハードウェアとソフトウェアのソリューションを含み、センシング、電源管理、組込み処理、コネクティビティ、セキュリティなどの側面を網羅する、産業オートメーション向けの広範な製品群を提供しています。オン・セミコンダクターのIIoT向け開発ツールキットは極めて重要で、このような技術の採用に対する知識とリソースのハードルを低くするのに役立ちます。
  • 高出力 DC充電スタンドオン・セミコンダクターは、30分以内でフル充電が可能となる、電気自動車用の高出力DC充電スタンドの開発向けに、あらゆるパワー半導体技術を提供します。このような高出力DC充電スタンドの内部には、送電網のAC電圧を電気自動車のバッテリーを充電する高電圧DCに変換するために、標準整流器から高電圧FET、次世代SiC半導体や高密度電源モジュールまで、多岐にわたる多くの高出力パワー半導体が使われています。
  • 自動運転車用のレーダー(Radar)とライダー(LiDAR)オン・セミコンダクターは、ADASおよび自律運転向けに数多くの高性能環境センサを提供します。当社のNR4401レーダーのトランシーバは、FCM方式(Fast Chirp Modulation)と同時アクティブチャネルを備えた、4チャネルのTX(送信)と4チャネルのRX(受信)をサポートし、優れた空間分解能を可能にします。オン・セミコンダクターのRシリーズは、ライダー向けに提供している、電磁スペクトルの赤外線・遠赤外線領域での感度を向上させた1×16チャネルのシリコン光電子増倍管(SiPM)アレイの一連の製品です。また、新しい100×400ピクセルの単一光子アバランシェダイオード(SPAD)アレイも提供しており、非常に正確な画像分解能て、100メートル以上離れた距離での、小さくて低反射の物体を識別できます。

CESでは、製品評価と設計のための、クラウドに接続にされた新しい開発環境Strata Developer Studio™も発表しました。Strataは、ドキュメント、製品情報、デザインおよびアプリケーションノート、リファレンスデザインなど、信頼できる常に更新された情報源を提供することで、評価・開発ボードでの作業の迅速化と容易化を支援します。Strata Developer Studioのユーザは、パーソナライズされた「サンドボックス(他からの悪影響を受けない、セキュリティ対策された環境)」として機能する、自動化され、クラウドに接続された開発プラットフォームを使用して、オン・セミコンダクターのテクノロジーを使って、調査、評価、設計できます。

未来はエキサイティングであり、私たちは未来の革新的なテクノロジにパワーを供給できることを誇りに思います。今すぐStrataに触って、もっと試してみてください!