共有:

2022年11月16日(ミュンヘン2022年11月15日発表)―インテリジェントなパワーおよびセンシング技術のリーディング・サプライヤであるオンセミ(onsemi、本社 米国アリゾナ州フェニックス、Nasdaq: ON)は、その速度と制度が注目を集める、革新的なデュアル誘導型回転位置センサを発表しました。NCS32100 は、新たに特許を取得した誘導型位置センシングへのアプローチを採用し、高速動作のロボットや機械が配備される、産業用アプリケーションやロボットアプリケーションに最適な製品となっています。

誘導型エンコーダの機能は、産業用アプリケーションにとって非常に魅力的ですが、従来は高精度が不要で、低回転速度で動作するユースケースに限定されていました。NCS32100で、オンセミは20年以上に及ぶ誘導型センサの設計に関する専門知識を活かして、誘導型エンコーダの高信頼性の利点と、一般的にミドルエンドからハイエンドの光学式エンコーダが持つ精度や速度を実現しました。38 mmセンサを使用したこのデバイスは、6,000 RPMで +/-50 arcsecの精度を実現します。NCS32100は精度を下げれば、100,000 rpmまでの速度に対応できます。

オンセミで産業ソリューション部門担当バイス・プレジデントを務めるミシェル・ドゥ・メイ(Michel De Mey)は、次のように述べています。「NCS32100は、Arm® Cortex® -M0+マイクロコントローラ(MCU)を内蔵し、プリロードしたファームウェアが絶対位置と速度を直接出力する構造となっており、簡単な「プラグアンドプレイ」ソリューションを提供します。集積度が高いNCS32100は、設計時間と必要な外付部品点数の大幅な削減と、市場投入までの時間短縮を実現し、よりコンパクトで効率的な設計を可能にします。

誘導型センサは、ほぼすべての種類の汚染や干渉に対する感度が低い、機械的振動に対して堅牢、一次温度依存性がないことなど、産業用アプリケーションに望ましいいくつかの重要な特徴を備えています。NCS32100デバイスは、センサの機械的ミスアライメントを考慮した較正ルーチンを内蔵しています。高度な構成機能により、さまざまなプリント基板(PCB)のセンサ設計に対応しており、OEMはソリューションを構成して差別化を図ることができます。内蔵のArm Cortex-M0+ MCUは、不揮発性フラッシュメモリ(NVM)およびホストプロセッサとの通信用として構成可能なインタフェースを備えています。

産業用アプリケーションの設計プロセスをさらに加速させるために、リファレンスデザインと評価ボードが用意されています。NCS32100は現在、オンセミの販売サポートおよび正規代理店を通じて販売中です。

electronicaのホールC4ブース101で、NCS32100の詳細を紹介しており、またオンセミの担当者に説明を受けることもできます。世界有数のエレクトロニクス見本市・会議であるelectronicaは、2022年11月15日~18日にドイツのメッセ・ミュンヘン(Trade Fair Center Messe Munchen)で開催されます。