11月 13, 2024

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電力損失モデルジェネレータに受動部品が加わり、設計をより正確にモデル化し、市場投入までの時間を短縮

2024年11月21日(米国2024年11月13日発表)- オンセミ(onsemi、本社: 米国アリゾナ州スコッツデール、Nasdaq:ON)とウルト・エレクトロニクス(Wurth Elektronik)は、ウルト・エレクトロニクスの受動部品データベースを、オンセミ独自のセルフサービスPLECSモデルジェネレータ(SSPMG)に統合することを発表しました。この直感的に使いやすいWebベースのプラットフォームにより、エンジニアは複雑なパワーエレクトロニクス・アプリケーションの高精度で忠実度の高いカスタムPLECSモデルを作成でき、設計プロセスの早い段階で性能のボトルネックを特定して修正することができます。ウルト・エレクトロニクスの受動システム部品をSSPMGに追加することで、生成されたスイッチング損失モデルは、以前に比べてより高い精度を実現します。

一般的な業界PLECSモデルは、ラボでの構成と環境に依存し、必ずしも実際の実装において、伝導、エネルギー損失、熱インピーダンスなどの部品特性が示すさまざまな挙動を反映しているわけではありません。対照的に、SSPMGの機能は半導体物理と部品製造時の実際のプロセス変動を根拠とするオンセミの物理的にスケーラブルなSPICE(Simulation Program with Integrated Circuit Emphasis)モデルに基づいており、回路内での動作をより正確に表現します。

オンセミのパワーソリューションズ・グループ、モデリング&シミュレーション・ソリューションズのフェローであるジェームズ・ヴィクトリー(James Victory)博士は、次のように述べています。「SSPMGにより、オンセミのお客様は、特定の電源アプリケーションに合わせて調整された、システムレベルのPLECSモデルを自律的に生成することができます。お客様は、長くてコストのかかる製造ベースのサイクルを経ることなく、電源システム全体を仮想的に開発・最適化し、より速く市場に投入できるようになります」

ウルト・エレクトロニクスのヨーロッパ戦略パートナーシップマネージャーであるDayana Combita氏は、次のように述べています。「ウルト・エレクトロニクスのSPICEモデルのデータベースをオンセミのSSPMGにシームレスに統合することで、設計エンジニアはアプリケーションにオンセミの能動部品とウルト・エレクトロニクスの受動部品の両方を選択でき、より正確なスイッチング損失モデルを生成できるようになります。私たちは互いに協力して、お客様が最初から正しく動作する最適化されたシステム設計を達成できるよう取り組んでいます」

SSPMGの損失モデルはダウンロードして、お客様独自のシミュレーションプラットフォームで使用するか、業界をリードするオンセミのEliteパワーシミュレータ(EPS)にアップロードすることができます。EPSは、オンセミのEliteSiC製品ファミリ、PowerTrench® T10 MOSFET、Field Stop 7 (FS7) IGBT、およびIPMで、回路トポロジがどのように機能するかについて直接的な洞察を提供します。

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