スマートサーモスタットから自動車に至るまで、RSL10 Bluetooth® Low Energy は、ワイヤレス接続された多くのIoTアプリケーションの中心に位置しています。これらのデバイスはしばしば「スマート」であり、内部ソフトウェアまたは「ファームウェア」によって制御される多種多様な機能を果たすことができます。
ワイヤレスIoTデバイスは、新しい機能、性能の向上、またはセキュリティの強化のためにファームウェアの更新を必要とする場合があります。しかし、メーカーは、壁の内側やコンクリートの下など、届きにくい場所に設置される可能性のあるワイヤレスデバイスに、どのようにしてファームウェアのアップデートを実施できるのでしょうか? ありがたいことに、すべてのスマートフォンがBluetooth Low Energyに対応しています。スマートフォンには、ファームウェアのイメージをワイヤレスで送信できるハードウェアがありますが、残念ながら、携帯電話には、そのようなタスクを実行するためのハードウェアを制御するのに要するソフトウェアがありません。ワイヤレスデバイス(携帯電話を含む)間の相互運用性に関するユビキタスで明確に定義された標準であるにもかかわらず、この仕様にはファームウェア更新の標準は含まれていません。したがって、携帯電話だけではBluetooth Low Energyで接続されたデバイスのファームウェアのアップデートを実行できません。カスタムモバイルアプリが必要です。
RSL10 FOTA(Firmware Over the Air、ファームウェア・オーバー・ザ・エア)モバイルアプリは、RSL10により接続されたデバイスに対して、すべての必要なBluetooth Low Energyの接続と送信ステップを実行し、電波を介して無線でファームウェアを更新します。Bluetooth 5が提供する 2Mbps のデータレートと低消費電力により、RSL10 で実施するFOTAプロセス全体は高速で優れたエネルギー効率です。
RSL10 FOTA アプリ (Android™) ファームウェアアップデート
FOTAアップデートを実行する前に、開発者はまず新しいファームウェアイメージを作成しなければなりません。RSL10 SDKには、FOTA対応のファームウェアアプリケーションを開発し生成するためのツールとサンプルコードが用意されています。携帯電話を使ってFOTAを実行することが唯一の方法ではありません。FOTAはPCからも簡単に実行できます。しかし、携帯電話の状況と同じように、PCにはFOTAを実行するために必要なソフトウェアが付属しておらず、場合によっては必要なBluetooth Low Energyハードウェアがありません。RSL10は、接続の確率とテストのための一般的な中心デバイスとして機能するUSBドングルと、PCベースのBLE Explorerソフトウェアの両方によってサポートされています。BLE Explorerを使用して、FOTAプロセスを携帯電話に移動する前にテストとデバッグを実施できます。BLE Explorerで提供されているサンプルコードは、PCベースのFOTAアプリケーションの作成の出発点として使用できます。お客様のアプリケーションに適したFOTAシステムを設計し、開発するための多くのオプションがあります。
RSL10 USB ドングル BLE Explorer
RSL10 FOTAアプリは、App Store、Google Play™、Oppo Mobileアプリストアで入手できます。
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