11月 18, 2021

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産業革命以降、高度な自動化の進展により、世界の生活水準は大きく向上しました。インダストリ4.0 " と呼ばれる次の波は、幅広いオートメーション・アプリケーションの効率性と生産性をさらに向上させます。

オンセミ(onsemiは、インダストリ4.0への移行を促進するために、「RSL10センサ開発キットRSL10 Sensor Development Kit)」を設計しました。「RSL10センサ開発キット」は、最先端のセンサ技術と、業界で最も低消費電力のBluetooth® Low Energy無線デバイス「RSL10」を使用して、開発者がコネクテッドエッジノードアプリケーションを迅速に構築できるように、小型でありながら包括的なプラットフォームを備えています。RSL10無線SoCは、32ビットArm® Cortex®-M3プロセッサ、32ビットデュアルハーバードDSPコア、マルチプロトコル無線通信サポート、統合されたパワーマネジメント、フラッシュ、RAM、および多数のペリフェラルとインタフェイスを内蔵しています。このキットには、環境、慣性、地磁気など、容易に設定できるさまざまな種類のセンサが搭載されています。


RSL10センサ開発キットRSL10 Sensor Development Kit

オンセミとSensiML社はこのほど、非常に高性能なRSL10センサ開発プラットフォームをSensiML社の「アナリティック・ツールキット(Analytics Toolkit)で補完する、完全なAI/機械学習ソリューションを発表しました。このソリューションを使用することにより、データサイエンスやAIの専門知識がなくても、製造、プロセス制御、ロボット、予知保全などのアプリケーションに、低遅延のローカルAIベースのアルゴリズムを容易に追加することができます。「アナリティック・ツールキット」は、システムの入力を受けてコードを自動生成し、ローカルにデータを処理して重要な洞察を迅速に提供し、リアルタイムに適切な行動をとるインテリジェントなセンシング組み込みエンドポイントを作成します。


このようなスマートなローカルIoTエンドポイントを持つことで、企業はプロセスフローを監視して継続的に最適化し、また機械のメンテナンスなどのアクションを先行して実施することで、ダウンタイムを抑え、それに伴う高いコストを削減することができます。同時に、ローカルなインテリジェンスを持つことで、必要のない、あるいは有益でないメンテナンスを避けることができ、不必要な作業を取り除くことができます。

一部の企業はクラウドベースのAIを導入することを選択していますが、ほとんどの場合、AIの処理をエンドポイントに配置することがより望ましいソリューションとなります。数十から数千のセンシングポイントや、音声、モーション、加速度・振動、電流、電圧など幅広い種類のセンサから得られる大量の生のセンサデータを、多くの電力を消費することなく、またネットワークを圧迫することなく、迅速に、重要で実用的な知見に変換します。また、情報をクラウドに広く伝送する際に生じる遅延、セキュリティ、信頼性の問題も回避できます。

オンセミの「RSL10センサ開発キット」は、SensiMLのツールとともに、エッジAI IoTアプリケーションの実装に適した、使いやすくパワフルなシステムで、開発者のアイデアを試行することができます。RSL10は高度に統合されていますが、消費電力は低く、また慎重に設計されたSensiMLソフトウェアは、大きな消費電力を追加することなく、ローカルプロセッサで高品質のAI分析を行います。その結果、次世代のインダストリ4.0ソリューションを推進するために最適な、コンパクトでありながら洗練されたプラットフォームを実現しました。

エッジAIアプリケーションの詳細については、オンセミが主催するテクノロジーウェビナー「How to Create Edge AI Models for Industrial Sensor Nodes (産業用センサノード向けのエッジAIモデルの作成方法)」でご紹介します。ぜひご登録ください。