3月 04, 2020

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産業用 IoT は、資産を追跡および監視し、データを分析し、クラウドサーバーとの間でAIアルゴリズムを実行する機能により、予知保全からファクトリオートメーションに至る産業用アプリケーションの変革を推進するでしょう。

オン・セミコンダクターは、これらのアプリケーションのセキュリティを最優先に考え、IoTソリューション企業である tatwah sa 社、および大手サイバーセキュリティプロバイダである WISeKey 社と、エコシステムパートナのプログラム介して協業し、RSL10無線ソリューションに基づいたIoTセキュアビーコンを提供しています。

IoTセキュアビーコンは、セキュアなマイクロコントローラを使用し、セキュアなフレームを送信するために Bluetooth Low Energy 規格のフレームフォーマットを使用して、クラウドサーバとのワイヤレス送信を保護します。

このビーコンは、産業資産の追跡と監視用に特別に設計されており、マルチセンサ機能、セキュリティ強化、資産情報を送信するための Bluetooth コネクティビティを含む、多くの革新的な機能を提供します。

 

RSL10センサ開発キット

これらのデバイスは、RSL10システム・イン・パッケージ(RSL10 SIP)と多くの環境センサを組み合わせたコンパクトなプラットフォームである RSL10 センサ開発キットに基づいています。 オン・セミコンダクターの RSL10 無線デバイスは、先進の Bluetooth 5 機能をサポートし、ディープスリープモードとアクティブモードで業界最小の消費電力を実現します。 この IoT ビーコンは、RSL10 の優れた電源管理を使用して、長時間のバッテリ寿命と 30 秒のデューティサイクルを提供します。 IoT セキュアビーコンは、RSL10の包括的な開発ソフトウェアスイートを使用して容易に開発されました。この開発ソフトウェアスイートには、FreeRTOS™ を備えたEclipse ベースの統合開発環境(IDE)、さまざまなモバイルアプリ、Firmware Over The Air (FOTA)、およびメッシュネットワークアプリケーションが含まれています。 


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WiSeKey 社の耐タンパ性を備えた VaultIC407 マイクロコントローラにより、RSL10 はデジタル証明書を安全に保存および使用でき、相互認証およびエンド・ツー・エンドのセキュリティを提供します。これは、特に産業分野の多くのIoTメーカーにとって最優先事項の要件です。

VaultIC407 は、RSL10 が必要なセキュリティプロトコルを実装するためのツールボックスとして使用されます。 これらのプロトコルは、セキュアな「スイスクラウドサービス(Swiss Cloud Service)」でホストされている、WiSeKey 社のハードウェアセキュリティモジュール(NetHSM)によってバックエンド保護が提供されます。

IoT セキュアビーコンは、固有の暗号キーを使用して、デバイスのクローン作成やリプレイ攻撃を含む一般的な種類のサイバーセキュリティの脅威からデバイスを保護します。また、送信されたデータがWebドメイン権限によって一意に署名および認証されることも保証します。 WISeKey 社は、強力なデジタル ID を備えた IoT デバイスを有効にするために必要となるすべてのサービスを提供します。これは、共通の「信頼の基点(Root of Trust)」として機能する、世界的に信頼されたルート証明機関によって承認されています。

 

セキュアな IoT エコシステム

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WISeKey 社のテクノロジのさらなる利点は、特に予知保全に関連するユースケースで、個人 ID とオブジェクト ID の使用を組み合わせることによりもたらされます。「セキュア IoT エコシステム(Secured IoT Ecosystem)」と関わるステークホルダーによって行われるあらゆるアクション(例えば構成/接続の変更など)は、デジタル署名され、ブロックチェーンに保存されます。これにより、法的拘束力のある不変の記録が提供されます。

 

モバイルアプリケーションの例

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IoT セキュアビーコンは、セキュアな資産追跡やコールドチェーンのモニタリングなど、産業用 IoT 内の多くの革新的なソリューションを可能にし、製造業者が資産を追跡しながら、情報が安全で確実であることを安心して把握できるようにします。

RSL10 センサ開発キットの詳細と、設計およびソリューションのニーズにどのように使用できるかをについて、リンク先をご覧ください。