6月 05, 2019

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テクノロジーの専門家やエンジニアの「群れ」は、校外学習で290人の生徒をどのようにグループ分けするでしょうか?

それは、1台の電卓(カリキュレータ)ではなく、1人の「カウ」キュレータを使用して行います(カウは牛)。

5月の下旬、オン・セミコンダクターでは、5人の「カウ」キュレータを使用しました。牛の衣装を身に付けた3人の技術者、1人のオペレーション・マネージャー、そして1人の管理アシスタントは、STEMの研究と発見の1日のために、アイダホ州ポカテロ工場に前例のない多数の生徒を迎えました。


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なぜ牛なのか、と思うでしょう?

私は、10年以上前に中学校の数学クラブで指導を始めたとき、生徒のやる気を引き出し、数学の演習をもっと楽しくするために、大学にあった古い牛の衣装を使用しました。私は、あまり知られていないスーパーヒーローである「カウ」キュレータを生み出しました。この人間電卓は、STEM (科学・技術・工学・数学)の愛好者であり、問題を解くことができます。オン・セミコンダクターのポカテロ工場が生徒向けの校外学習を始めたとき、私は、半導体の複雑な概念を分かりやすく説明するために、「カウ」キュレータを使用することを提案しました。あまりにも多くの真面目な技術者、科学者、マネージャーが、味気ない内容や萎縮させる内容で子供たちの興味を持続できない状況の中、私たちは楽しく面白い牛を使用する方針を定めました。

1日が始まる前、8年生に3つのC、つまりCareer(キャリア)、Cape(マント)、およびCourtesy(礼儀正しさ)を教えるために、「カウ」キュレータがバスに乗り込みました。

最初のCは、Career(キャリア)です。

生徒たちには、当日、オン・セミコンダクターを探検しながら、自分のキャリアの可能性を考えるように促しました。この生徒たちは、来年、高校生になります。したがって、自分の将来と選択すべき授業について考える良い時期です。

2つ目のCは、Cape(マント)です。

通常、私たちは、マントを着たスーパーヒーローを思い浮かべます。スーパーヒーローは、問題を解決します。そしてオン・セミコンダクターの「カウ」キュレータと同じように、恐れ知らずに問題解決に取り組みます。生徒たちは、課題が難しいと感じたら、自分のマントを思い描いて、技術専門家のように自信を持って取り組むように励まされました。

3つ目のCは、Courtesy(礼儀正しさ)です。

生徒たちは、本日当社を訪れるにあたり、仕事中の従業員に丁寧に接するとともに、没頭して自分なりのマントを思い描いている他の生徒を尊重するように促されました。

当日は、オペレーション・マネージャーであるタミー・オルニー(Tammy Olney)を中心に40人の従業員がさまざまな活動を通してSTEMの世界を探求できるように生徒を支援しました。

プロダクトエンジニアのブランディ・ヴェレ(Brandy Were)とマイカ・ヒル(Micah Hill)は、抵抗、電流、および電圧を含めた基本的な概念とともに、二進数の計算に関して指導を行いました。次に、生徒たちは、LEDを使用して簡単でカラフルな計算回路を製作し、抵抗を変えると回路の動作がどのように変わるか学びました。

電気の概念

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アプリケーションエンジニアのチャールズ・カーリー(Charles Kerly)は、半導体とは何か、集積回路(IC)がどのように設計および生産されるか、そしてオン・セミコンダクターの技術がどのような製品で使用されているかについて、概要を説明しました。

私は、シリコンの塊を見せて、1つの結晶から長いシリコンシリンダーがどのように形成されるかを説明し、ICの基本的な素材となるウェハーに薄く切りました。生徒たちは、インゴットおよびウェハーを手に取り、ハードウェアおよびパッケージデバイスをテストする機会もありました。


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生徒たちは、製造工場のウィンド・ツアーを終えた後、製造技術者およびプロセスエンジニアが身に付けている白衣も着てみました。また、オン・セミコンダクターには、高卒から博士号取得者まで、さまざまな教育レベルでキャリアの可能性があることを学びました。


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ミックスドシグナルのエンジニアであるブライアン・ルフィーヴァ(Brian LeFevre)は、海洋波、音波、および電波を含めた「波」に関して説明しました。生徒たちは、海洋波を見ながら波の増幅と周波数に関して学びました。また、音波を目と耳で学び、近くで発信されている電波を検出して頭上を飛ぶ飛行機を発見しました。

ファウンドリプロジェクトマネージャーであるテリー・キーティング(Terry Keating)は、顧客の回路の赤外線検出MEMS(microelectromechanical system)の構造と、赤外線放射の吸収により抵抗がどのように変化するかを説明しました。


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ビジネスユニットマネージャーのサド・スミス(Thad Smith)は、イノベーションが必要性だけでなく好奇心からもたらされることを説明するために、高解像度ビデオを使ってオン・セミコンダクターのイメージセンサ技術を説明しました。

また、生徒たちは、故障解析ラボでは、集束イオンビームと走査電子顕微鏡を使用して、どのように欠陥を発見できるかを目にしました。

研究と発見の中にも多少の楽しさがありました。8年生は、すぐ隣で製造された古いウェハーを手に取ることがいかに、インクレディ『ブル』(信じられない)、そしてア『モー』ジング(楽しい)か、見せたがっていました(ブルは牛、モーは牛の鳴き声)。


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昨年、ポカテロ工場は、地方の高校、ロボットクラブ、およびプライベート・チャーター・スクールの小グループ向けに、複数のプレゼンテーションを含めた校外学習を主催しました。この規模の校外学習として初めての試みであり、11名のポカテロ企業寄付委員会を編成し、ポカテロ/チュバックの25校区を訪れました。私たちは、子供たちに地元で機会を提供することを大切にしています。キャリアからマントまで、オン・セミコンダクターの授業員、教師、付添人、そしてホーソーン中学校の290人の生徒まで、「全くもって」驚くべきSTEM教育の一日でした。


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