12月 29, 2023

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オンセミ は2023年を締めくくるにあたり、この1年間の多大な成果に感謝します。オンセミのモットーである「インテリジェントなテクノロジーで、より良い未来へ」の継続にご協力いただいた、すべてのお客様と従業員厚くお礼申し上げます。オンセミは、最も複雑な課題を解決するインテリジェントなパワーおよびセンシング技術の開発に取り組んでいます。

今年、オンセミはイノベーションとビジョンを継続して実現できる、さまざまな新しい産業用製品やソリューションを発表することができました。その結果、当社の絶え間ないイノベーションがパワーエレクトロニクス業界で高く評価されました。以下、2023年に注目された製品のいくつかをご紹介します。

 

EliteパワーシミュレータとセルフサービスPLECSモデルジェネレータ

高出力システム設計のニーズが急速に増加し、シリコンカーバイド (SiC) デバイスが幅広い産業用アプリケーション向けの優先技術として広く受け入れられるようになっているため、最大のシステム性能を達成しながら、市場投入までの時間を短縮するには、最初に適切な設計結果を提供するシミュレーションツールを使用することが重要です。パワーエレクトロニクスエンジニアが特定のアプリケーションに最適なEliteSiC製品を素早く評価し、選択できるようにするために、オンセミEliteパワーシミュレータセルフサービスPLECSモデルジェネレータなどのオンラインベースSiCシミュレーションツールが開発されました。これらのツールは開発サイクルの初期段階で、システムレベルのシミュレーションを通じて、複雑なパワーエレクトロニクスアプリケーションに関する有益な洞察を提供します。パワーエレクトロニクスエンジニアは、正確なシミュレーションデータを得ることで時間を節約でき、コストと時間のかかるハードウェアの製作とテストの代わりに、特定のアプリケーションに適合するEliteSiC製品の選択が可能になります。



PLECSモデルを採用する一般的な業界のシステムレベルのシミュレータは、ハードスイッチングアプリケーションに対してのみ有効であり、ソフトスイッチングアプリケーションのシミュレーション結果はきわめて不正確です。オンセミの業界初のPLECSモデルは、DC-DC LLCおよびCLLC共振、デュアルアクティブブリッジ、位相シフトフルブリッジなどのハードスイッチングアプリケーションとソフトスイッチングアプリケーションの両方に有効です。

シミュレーション結果の精度を大幅に向上させたい場合は、セルフサービスPLECSモデルジェネレータを使用すると、アプリケーションに適合するPLECSモデルを構築することができます。このツールは、ハードおよびソフトスイッチングアプリケーション、コーナーモデリング、カスタム寄生環境に使用でき、仮想プロトタイピングを可能にします。



EliteパワーシミュレータとセルフサービスPLECSモデルジェネレータは、AspenCore の今年最も有望な第 3 世代半導体技術に贈られる2023 World Electronics Achievement Award (WEAA)を受賞しました。

 

1200V EliteSiC M3Sデバイスファミリ

オンセミM3S EliteSiCデバイスは、ハードスイッチトポロジを採用する高周波スイッチングアプリケーションに完璧なソリューションです。1200V EliteSiC M3Sポートフォリオには、MOSFET とパワー統合モジュールが含まれます。これらの製品は高速スイッチング用に特別に設計されており、業界をリードする超低Rds(on)や高電力密度など、スイッチング損失においてクラス最高の性能指数を達成しています。本シリーズは、800V電気自動車(EV)用 オンボードチャージャ(OBC) 、DC急速充電(DCFC)、 ソーラーインバータ、 バッテリエネルギー貯蔵システム(BESS)など、幅広いアプリケーションにおいて、パワーエレクトロニクスエンジニアがエネルギー効率を最適化し、システムコストを削減できるように設計されています。



このデバイスは前世代の同等品と比較して、全スイッチング損失が約 40% 削減されています。これは業界をリードする驚異の数値です。これらのMOSFETは、業界標準のパワーディスクリートおよびパワーモジュールパッケージで提供されます。ディスクリートソリューションは並列接続による低電力から中電力の変換に使用されますが、パワーモジュールは高電力変換ステージに最適です。今年初めに、M3S EliteSiCデバイスはゴールドレベルのLEAP賞を受賞し、権威あるEE Awards Asiaイベントにおいて、パワー半導体オブザイヤーを受賞しました。

 

AR0822 CMOSイメージセンサ

オンセミの AR0822は、毎秒60フレームの超高画質4Kビデオを生成する革新的なイメージセンサです。民生用および業務用セキュリティカメラ、ロボット、産業用マシンビジョンなど、照明条件が厳しいアプリケーションで高性能を発揮するように特別に設計されています。超低電力AR0822は、2.0 µmピクセルに基づく、8メガピクセルの積層型1/1.8インチ裏面照射型 CMOSデジタルイメージセンサです。このセンサはインテリジェントな線形化を内蔵し、過酷な照明にも対応できる最大120dBのダイナミックレンジを実現しています。これにより、画像を複数使用することによるLEDチラつきの影響が軽減され、複数画像のHDRによるモーションブラーの影響が排除されます。AR0822は、2023 Electronic Industry Awards for Internet of Things Product of the Yearを受賞しました。


Hyperlux LPイメージセンサファミリ

オンセミのHyperluxTM  LPイメージセンサ製品ファミリは、次世代のローリングシャッタデバイスで構成されています。このファミリには、解像度5MPの AR0544 、解像度8.3MPの AR0830 、解像度20MPの AR2020の3つの革新的なセンサがあります。この製品ファミリは、スマートドアベルや入退室管理カメラ、業務用監視カメラ、生体認証スキャナ、AR/VR/XRヘッドセットなど、複数の市場セグメント向けに設計されています。これらの1.4 µmピクセルセンサは、業界をリードする画質と低消費電力を実現しながら、可視光と低照度の両方の条件下で高い性能を発揮します。Hyperlux LPファミリには、ウェイク・オン・モーション(Wake on Motion)のような目的指向機能、複数のROI出力、高効率ビジョンシステムを作成する機能を提供するいくつかの機能モードが含まれています。この製品ファミリは、オンセミの業界をリードする開発ソフトウェアDevSuiteおよびISP/SoC/モジュールパートナーの強力なエコシステムによって十分にサポートされています。



今年は素晴らしい年でしたが、2024年はさらに良い年になることを楽しみにしています。今後も多くの製品やソリューションの発表にご期待ください。

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