優れたSPICE シミュレーションモデルは、製品の効率的な開発プロセスに不可欠です。オン・セミコンダクターは、当社の新しいオペアンプ、電流検出アンプ、およびコンパレータ製品用に最高品質のモデルを提供しています。
その目的は、設計者ができる限り現実のハードウェアに近い回路の動作をシミュレートできるようにすることです。優れたシミュレーションモデルは、この目標に向けて取り組む上で不可欠です。オン・セミコンダクターは、発売済みのすべての新しい製品向けの最高品質のモデル、および当社の最も広く採用されているアンプ向けの新しいモデルの提供準備を進めています。最近の新製品の例としては、NCS2250およびNCS210R から NCS214Rが挙げられます。
シミュレーションで確実に成功するためにモデル化されているパフォーマンスの属性を下記に示します。
- 出力振幅
- 電源レールに流れる出力電流
- Vos
- Vos vs 共通モード電圧
- Tcvos (オフセット電圧温度ドリフト)
- PSRR
- CMRR
- 帯域幅(ゲインおよびフェーズ)
- スルーレート
- 出力インピーダンス(オープンループ)
- 電圧ノイズ
- 入力バイアス電流
- ピンのESD ダイオード
- コモンモード範囲
- 過負荷回復時間
- 許容容量性負荷
- 自己消費電流
多くの企業は、専用シミュレーションツール、暗号化モデル、または限定されたツールでのみ動作するモデルで使用するために最適化されたSPICEモデルを提供していますが、オン・セミコンダクターのモデルはオープンソースであり、すべての一般的なシミュレータにおいて正確性と収束性が完全にテストされ、確認されています。モデルのネットリストには、デフォルトの分析オプションを変更する必要がある場合の、推奨または設定が含まれています。精度または機能セットを落としても良い場合にシミュレーションをスピードアップするための、推奨の設定が含まれています。
当社は、幅広く使用されている汎用のオペアンプの需要に対応して、以下の新バージョンのオペアンプを発売しました。これらのモデルは、ネガティブ・コモンモードにおける位相の反転およびクラスBの出力段によるクロスオーバー歪みを含め、デバイスの実際の動作を忠実に再現するように設計されています。
これらのSPICEモデルは、上記のリンクで示されている各デバイスの製品ページで簡単に参照できます。
すべての新製品では、これらの高品質のモデルが使用されており、当社はこれらの改良されたモデルを最新の製品向けに提供するように取り組んでいます。アンプに対して複数のモデルがリストアップされている場合、SPICEモデルのネットリストのヘッダーをチェックしてください。「ON SEMICONDUCTOR NEXT GEN MODEL(オン・セミコンダクター次世代モデル)」の行が表示されたら、それが正しいモデルです。詳細に関する問い合わせまたはコメントがありましたら、当社のテクニカルサポートにご連絡をいただくか、当社Webサイトのアンプ&コンパレータのページをご覧ください。