今年も1年を振り返る時期になりました。自動車編です。オンセミは、自動車の電動化および先進安全アプリケーション向けの革新的なパワーおよびセンシングソリューションで、トレンドをリードし続けています。当社の自動車向けソリューションの包括的なポートフォリオは、多様なOEM車両プラットフォームの需要に対応するように設計されているだけでなく、拡張性も備えています。オンセミのソリューションは、お客様が世界で最も複雑な課題を解決し、より安全でクリーンかつスマートな世界を実現するために必要な柔軟性とカスタマイズ性を提供します。
オンセミのインテリジェントなパワー技術は、自動車産業の電動化を促進します。当社の高電圧シリコンカーバイド(SiC)MOSFETと統合車載用パワーモジュール(APM)により、電気自動車(EV)の軽量化と航続距離の延長が可能になり、効率的な急速充電システムを実現できます。さらに、オンセミは基板からモジュールまで、エンドツーエンドのSiCソリューションを提供する数少ないサプライヤーの1社として、独自の地位を確立しています。
オンセミの最新世代の車載用1200 V EliteSiC M3S MOSFETは、数々の賞を受賞し、業界をリードする超低Rds(on)とゲート電荷QGを達成していることを忘れないでください。これらのデバイスは、スイッチング損失を最小限に抑えるように最適化され、最大22 kWの高出力オンボードチャージャ(OBC)および高電圧-低電圧DC-DCコンバータ用に特別に設計されています。
オンセミのトランスファモールドEliteSiCパワーモジュールは、EVにおけるOBCおよびDC-DCコンバータ用のコンパクトなPFC、LLC、二次ステージに最適な構成要素です。これらはクラス最高の熱抵抗と高電圧絶縁を兼ね備え、低い伝導損失とスイッチング損失を実現しており、800 Vのバス電圧に対応し、EVの高速充電と航続距離の延長を可能にします。当社のAPM21は、6個の100V MOSFET(3xハーフブリッジ)を集積し、48Vインバータ、Eコンプレッサ、その他の高電力補助装置などの一般的な自動車アプリケーション用の3相を扱うことができます。
オンセミのTop-cool MOSFETは、多くの自動車モータ制御およびDC-DC変換アプリケーションに対して、優れた電気効率を提供し、プリント回路基板(PCB)を熱経路から排除します。革新的なトップサイド冷却パッケージにより、熱をPCB経由ではなくヒートシンクに直接放散できるため、卓越した性能を発揮しながら、簡素化された熱設計とPCBスペースの節約を実現します。
オンセミの電子ヒューズ(efuse)は、PCB面積を最小限に抑えながら重要な下流負荷を保護するために、ホットプラグ状況や、パワーグリッチまたは負荷障害がよく発生するアプリケーションに最適です。最新のefuse (NIV3071)は、市場初の4チャンネル、60 V、10 Aデバイスです。これらのヒューズは、過電流、温度、および過電圧保護を内蔵しており、ゾーン制御、ボディ制御、配電などの自動車アプリケーションにおいて、従来のヒューズや機械式リレーを置き換えるための理想的な選択肢です。
センシングでは、Hyperluxイメージセンサファミリが最近、Electronic Industry Awardsでhighly commended Automotive Product of the Yearに選出されました。この最先端の車載用センサは、150 dBの高ダイナミックレンジ、フリッカフリー動作、低照度性能などの特徴を備えています。Hyperluxの超低消費電力とコンパクトなサイズは、EVにとって大きなメリットになることは間違いありません。Hyperluxセンサファミリは、Vision Zeroイニシアチブをサポートしながら、最高レベルの車両安全性と自動化の実現を目指す、自動車メーカやOEMにとって最良の選択肢となります。
オンセミは、技術革新にとどまらず、グローバルな自動車OEMおよびティア1企業と戦略的契約を締結し、緊密な技術協力と供給保証を提供しています。喜ばしい出来事は、EE Asia Awardsからの最近の評価であり、オンセミは2023 Featured Automotive Electronics Solutions Supplier(車載用エレクトロニクスソリューション・サプライヤー)に選出されました。オンセミはより良い未来に向けて、自動車産業の変革に取り組んでいます。
本年度の注目された車載用製品/ソリューションのセレクションをご覧いただければ幸いです。私たちは、新しい年も、よりインテリジェントなパワーおよびセンシングソリューションをお届けするために、継続してイノベーションを推進していきます。現在のプロジェクトについてオンセミのエンジニアとチャットしたり、同業者からのよくある質問を読むことができるコミュニティフォーラムもぜひご覧ください。
次の自動車設計については、オンセミにご相談ください。