9月 11, 2019

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2019年9月11日、メルセデス・ベンツは、同社の成功に彩られた長いレースの歴史の新たな一章を公式にスタートしました。ABB FIAフォーミュラEチャンピオンシップのシーズン6に入り、同社はモータースポーツファミリーの経験とテクニカルなノウハウ、そしてモーターレースにおける輝かしい実績を生かします。私たちオン・セミコンダクターは、メルセデス・ベンツEQフォーミュラEチームの公式スポンサーおよびサプライヤとなり、胸を高鳴らせています。

オン・セミコンダクターの専門技術は、車両の電装化の画期的な電力管理ソリューションのマーケットリーダーとして、競争の激しいFIAフォーミュラ1およびフォーミュラE選手権向けの、革新的でエネルギー効率に優れたパワートレインの開発を促進しています。 

オン・セミコンダクターの技術はすでに、Mercedes-AMG Petronas Motorsportレースカーの、イグニションおよびインジェクションドライバを制御するエネルギー回生パックで利用されています。このレースカーは5年連続でFIAフォーミュラ1ワールドコンストラクターズチャンピオンシップおよびドライバーズタイトルを獲得しています。オン・セミコンダクターのテクニカルチームは、メルセデス・ベンツEQのフォーミュラEチームと協力して、次世代の電動パワートレインのイノベーションの開発に取り組み、最先端の性能と効率性を目指しています。

フォーミュラ1とフォーミュラEの両車両のパワートレインシステムでは、搭載されるパワー半導体の数が増えているだけでなく、これらの半導体は極めて過酷な車載環境に耐えながら、非常に厳しい性能と効率の要件に満たさなければなりません。

 

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フォーミュラEでの成功は、スマートエネルギーの管理と、レースカーのエネルギー効率を最適化する方法の解明に大きく左右され、これがレースに対する優位性になります。オン・セミコンダクターは、自動車産業向けでトップ10に数えられる世界的な半導体サプライヤであり、1万点を超える車載グレードの規格(AEC)製品で構成される、業界トップの製品ポートフォリオを展開しています。フォーミュラEへの参加は、オン・セミコンダクターにとって革新的でエネルギー効率が優れた製品の開発を加速し、自社のオートモティブ技術のポートフォリオを充実させる機会となります。

このスポンサーシップを通じて今後開発される技術は、いずれも次世代の電気自動車向けのアプリケーションに極めて関連性があり、転用できものです。こうしたソリューションが走行中の大規模な電力伝送をサポートできれば、確実に電気自動車(EV)業界のイノベーションを推進でき、1回の充電の走行距離がより長くなり、充電時間が短縮され、日常的な使用に必要な温度管理も改善されます。