11月 29, 2018

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ロバート・フロストは、米国の最も著名な詩人の1人であり、有名な作品の1つが「黄金の輝きは永遠に続かない」で、これはよく引用される「自然の早緑は金色に映えるが、その色合いは保ち難い」という言葉で始まります。

この詩の冒頭をブログで紹介した理由は、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会がその選手に授与する5,000個の金、銀、および銅メダルのすべてを、回収した電気電子機器廃棄物(e-waste)で生産するという構想を発表したためです。事実、同委員会は、この環境に優しく創造性に富んだ発想に参加するために、古い携帯電話および使わなくなった電子製品を寄付ように日本の全国民に呼びかけています。


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残念ながら、e-wasteのわずか20%しかリサイクルされておらず、この非常に有毒な物質は、家庭廃棄物として最も急増しています。私たちの電子製品への依存性とニーズの拡大とともに、地球環境は家電廃棄物に埋没するリスクにさらされているのです。国連は、2016年に約4500万トンのe-wasteが生み出され、年間4%で増加すると考えており、2021年までに5200万トンを超える可能性があります。悲しいことに、この廃棄物のほとんどは回収されることなく、埋立地に処分されたり、道路脇に捨てられたり、机の引き出しの底に放置されて忘れられています。「廃棄された」有毒物質が適切に処理されなければ、最終的に土壌および水を汚染し、はるかに有害な生態系の問題を起こします。原材料を新たに採掘するより、古い電話機および電気製品をリサイクルし、金やその他の貴金属を取り出す方が地球にとってはるかに良い方法です。また、採掘された鉱石から取り出せる金は最大4グラムですが、1トンの携帯電話からは最大350グラム回収できます!

環境の持続可能性は、オン・セミコンダクターが情熱を注ぐ課題の1つであり、当社は事業活動が自然環境へ与える影響を減らすべく積極的に取り組んでいます。また、エネルギー消費の5%削減、水の消費の5%削減、二酸化炭素の排出の5%削減という世界的な取り組みの拡大と改善を継続させることに力を入れています。当社の世界中の製造拠点では、さまざまな環境構想の中でも特に水と電力と化学物質を削減するために、リサイクルおよび廃棄物最小化プログラムが導入され確立されています。2016年、当社は約1,072トンの廃材と877キロの貴金属を、再利用のために処理、分類し、販売しました。

金の再利用は、私たちが環境のために行うことのできる多くのことの1つにすぎません。リサイクルは私たち全員が熱心に取り組むべきことであり、そうすることで自然にその色合いを保ち続けさせることができるのです。

詳しくは、当社の企業の社会的責任のページをご覧になるか、「オン・セミコンダクターにおけるサステイナビリティ(持続可能性)の活動」と題するブログで紹介した最近の持続可能性プロジェクトをお読みください。