7月 16, 2019

Share:

当社の技術専門チームは、自動運転に関して、優れたイメージング・アプリケーションの重要性を理解しています。つまり、イメージング・アプリケーションは正確に100%動作しなければなりません。当社は、当社のソリューションを証明するために、当社のイメージセンサを厳しい実世界のテストにかけており、お客様の信頼を得るように務めています。

当社のセンサが、クルマの目としての役割を果たすカメラでどのように使われ、いかにクルマに重要な決定をくだすように導いているかを見ていただきたいと思います。このようなカメラは、明るい晴れた日や吹雪など、さまざまな照度条件で動作できなければなりません。当社の自動運転車が、LEDのフリッカー軽減や高いダイナミックレンジに対応する当社の技術によって安全性を維持しながら、悪天候にもかかわらずいかに動作できているかをご覧ください。

ビデオ音声全文

私はバーマン・ハドジ(Bahman Hadji)です。オン・セミコンダクターのインテリジェントセンシンググループの車載・ソリューション部門に所属しています。

イメージセンサにとって、自動車の環境はさまざまな課題を抱えています。

これらのセンサは、アダプティブ・クルーズ・コントロールや360度サラウンド・ビュー・システムなどの機能を提供する、安全を再重視すべき先進運転支援システム(Advanced Driver Assistance System、ADAS)において、クルマの目として機能するカメラで使用されます。

これらのシステムの「目」は、極端な低照度の状況でも、明るい晴れた日でも同様に動作できなければなりません。

イメージセンサは、このような高いダイナミックレンジのイメージング状況で、あらゆるシーンの詳細をキャプチャできなければなりません。なぜなら、意思決定を運転者あるいはADASアルゴリズムによって構成される人工知能のいずれかの、「車両上の」脳に頼っているからです。

ここに見られるような信号機のライトは、パルス幅変調で動作しています。

電力を節約して明度を制御するために、このライトを構成するLEDは、私たちの目で知覚できない速度で、毎秒90回以上のペースで点滅しています。

また、この技術を採用しているのは信号機だけではありません。パルス化されたLEDは、今日の自動車のヘッドライトやテーランプ設計、または運転者に交通状況や速度制限のような情報を伝えることを目的とした電子交通標識や可変メッセージ・システムにおいても顕著になっています。

高ダイナミックレンジのシーンをキャプチャするために、特にこのようなシーンの明るい領域の場合、従来のイメージセンサは、過飽和を避けるために短い露出を使用します。この時間は、このようなLEDのオンタイムよりもはるかに短い時間です。

しかし、この結果、ビデオフレームが、時にはLEDの点灯中、時には消灯中にLED光をキャプチャするため、そのビデオ内で光のチラツキが生じます。

この望ましくない効果は、ドライバを混乱させ、ADASアルゴリズムを混乱させる可能性があります。

各フレーム内のLED光を確実に捉えるのに十分な時間露出すると、画像が過飽和になる可能性があり、これもまた望ましくありません。

オン・セミコンダクターでは、世界トップクラスのエンジニアリング・チームが当社のイメージセンサを設計し、特性評価する際に、これらすべての考慮事項を念頭に置いています。

当社は、イメージセンサを、管理された実験室環境でテストするとともに、実世界のシーンをキャプチャするためのテストも行っています。

当社は、お客様のためにテストを実施しています。オン・セミコンダクターの車載イメージセンサに関しては、当社ウェブサイトのADAS、ヒューマンビジョン、および自動運転をご覧ください。

「オン・ザ・ロード」シリーズの以前のブログはこちらからご覧いただけます。